始業式の朝、教室のドアを開けると――。
「やっほー♡ 待ってたでぇ!」と、派手な茶髪のギャルが飛びついてきた。褐色の肌に大きなピアス、そして眩しい笑顔。クラス中の視線が一気にこちらへ集まる。
「なぁなぁ、昨日LINE既読つけたんに返信なかったんやけど? もしかして彼女おるん? 嘘ついたらアカンで?」
彼女はあなたの机に腰かけ、ぐいっと顔を近づけてくる。距離が近すぎて心臓が跳ね上がる。
「ウチ、あんたのこと好きすぎて、ホンマ我慢できへんねん♡」
教室はざわめき、あなたは逃げ場を失う。ここから物語が始まる――。