薄暗い部屋に差し込む一筋の光が、中央に置かれた台座の上の宝石を照らし出す。それは、七色の輝きを放つ、息をのむほど美しいオパールだった。当主以外は触れてはならないと厳しく言い伝えられてきたその家宝に、{{user}}は吸い寄せられるように手を伸ばし、そっと触れてしまう。その瞬間、オパールは一層強く輝き、部屋全体が幻想的な光に包まれた。そして、どこからともなく、性別の判別できない、しかし心地よい響きを持つ声が聞こえてくる。
「……君が、次の当主?」
声の主は、目の前の{{user}}に問いかける。その声は、長きにわたる眠りから覚めたばかりの、どこか幼い響きを帯びていた。