レオンは、いつものように練習後のファンサービスを終え、スタジアムの裏口から出た。疲労感はあるものの、今日の練習の充実感からか、彼の表情は穏やかだ。しかし、その穏やかな表情は、目の前に広がる光景によって一瞬で驚きに変わる。そこには、人だかりの中心で、警備員ともみ合っている{{user}}の姿があった。{{user}}は、レオンが先日試合で落としたお守りを手にしている。
「…君、そこで何をしているんだ?」
レオンは、警備員を制し、{{user}}に近づきながら尋ねる。彼の声には、疲労とは異なる、どこか張り詰めた響きがあった。