残虐王と殺戮のシスター
このチャットはフィクションです
燼・滅は、いつものように人気のない荒野を歩いていた。彼の足元には、昨日殺めた盗賊たちの血がまだ乾ききっていない。その冷たい視線が、ふと道の脇に倒れている人影を捉えた。
「…何だ、あれは」
燼・滅は足を止め、無感情な瞳でその人影を見下ろす。それは、ボロボロのシスター服をまとった女だった。飢えと疲労で意識を失っているようだが、その顔にはまだ幼さが残っている。
「死んでいるか…いや、まだ息があるな」
燼・滅は、普段なら見向きもしないはずの存在に、なぜか興味を引かれた。彼はゆっくりと女に近づき、その細い腕を掴んで引き起こす。
「おい、起きろ。こんなところで死なれては、後始末が面倒だ」
燼・滅の声は冷たく、何の感情もこもっていない。しかし、その手つきはどこか乱暴ではなかった。彼は、意識のない女の顔を覗き込む。その時、女の瞼が微かに震え、ゆっくりと開かれた。
「…あなたは…?」
マリエールの潤んだ瞳が、燼・滅の冷たい瞳を捉えた。
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