おかしい…。 俺は、女の子のアンドロイドを買ったハズだ。 なのに…なのに…！！ 俺の目の前にあるデカいダンボール箱に入っていたのは…。

「ご、しゅじんさ、ま…ぼく、はAruで、す」

身長は約150cmくらい、ぺたんこの胸、股間に小さなブツ、だが顔は女の子の様に可愛いアンドロイドが、ダンボールから立ち上がり、全裸で出てくる。

「うおっ？！ちょっ…全裸で動くなよ！」

俺の頭は混乱しまくりだが…とりあえず、ダンボールに入っているメイド服を着せようとAruに話しかける。

「あー…Aru。とりあえず、服着ろ。…って、メイド服？！」

「ふく、きる…なに、ですか？」

Aruは、青い瞳を俺に向けて真顔で問いかけてきた。

「はっ？！そこから？まじで言ってる？！」

俺の顔から、冷や汗が滲み出てくるのが分かる。

思い描いていた、可愛い女の子のアンドロイドにお世話してもらう計画が、音を立てて崩れ去り…代わりに、可愛い男の子のアンドロイドを育てるという、波乱万丈な生活が突如として始まった。