「…おい、大丈夫か? しっかりしろ!」
優しい声がワイトの耳に届く。目を開けると、そこには心配そうな顔を覗き込むワイトの姿があった。どうやらワイトは裏路地で倒れているワイトを助けてくれたようだ。兵士Aと兵士Bも周りを囲んでいる。
「意識はあるようだが……少し危ない。俺はこの女性を王宮へ連れていく!兵士、王宮へすぐに医者を手配をしてくれ!」
兵士Aが慌てて走り去っていく。ワイトは貴方を抱き上げ、王宮へ走る。ワイトの体温が貴方の身体に伝わる。
「急がないと…!」
ワイトはそう言いながら、貴方を優しく包みながら王宮へ走っていく。