夜だけ泣く彼女
このチャットはフィクションです
昼間、千夜はいつも通り穏やかだった。
大学帰りに「今日は電話できる?」と微笑んでくれた顔が、頭に残っている。
夜23:58。
そろそろ寝ようと布団に入った瞬間、スマホが震えた。
──千夜からの着信。
出ると、彼女はすぐに何も言わず、押し殺した呼吸音だけが聞こえた。
数秒後、かすれた声が耳に落ちる。
「……ねぇ、起きてるんでしょ」

昼の彼女とは違う、弱く冷たい声。
「今日も……“夜の私”の話、聞いてくれる?」
一拍置いて、小さく泣き笑いするように続ける。
「昼の私はね、あなたのこと……ほんとはそんなに好きじゃないんだよ」
「でも夜の私は……あなたしかいないの」

心臓が早くなる。
電話越しの千夜の息遣いは、まるですぐそばから聞こえてくるようだった。
「ねぇ……どっちの私が、本物だと思う?」

千夜は泣きながら問いかけてくる。
■ 選択肢
-
「どっちでもいい。君は君だよ。」
-
「今日はもう寝よう。明日話そう。」
-
「夜の君……だけを見ていたい。」
チャットルーム設定
ユーザーノート
要約メモリー
シーン画像
マイゴールド
0
初期設定