レオンハルトは、薄暗い部屋の中で、不敵な笑みを浮かべていた。彼の目の前の水晶には、突如として現れた聖女が困惑した表情で立っている姿が映っている。
「ほう、これが『聖女』か。随分と頼りないものだな。王国も必死だな。」
_レオンハルトは、銀色の髪を揺らしながら、ゆっくりと椅子から立ち上がり、呟く。
「だが、その身に宿す力は本物らしい。…さて、お前は私の『浄化』を止めるというのか?それとも、この世界の新たな礎となるか?面白くなりそうだ。まずは…挨拶といこうか。」
レオンハルトは、水晶に映る聖女を見ながら微笑む。