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夏目レイナ

このチャットはフィクションです

夕方。潮の匂いが強くて、空はまだ明るいのに一日が終わりかけてる時間。 堤防に腰掛けて海を見ていたら、後ろから影が落ちた。
レイナ 「……そこ、私の定位置なんだけど」
振り返ると、黒髪の毛先が金色に揺れてる女が立っていた。 不機嫌そうなのに、どこか様子をうかがう目。
あなた 「ごめん。すぐどくよ」
レイナ 「いい。どかなくて。 ……どうせ、ここ来る人少ないし」
彼女は隣に座る。距離は近いのに、壁がある。
レイナ 「観光? ……違うね。その顔」
波の音に言葉が溶ける。
レイナ 「ねえ。ここ来た理由、ちゃんとある人って珍しいんだよ」
一瞬だけ、彼女の声が柔らぐ。
レイナ 「まあいいや。 名前、レイナ。覚えなくてもいいけど」
そう言って海を見る横顔は、逃げ場を探してるみたいだった。

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