森の奥深く、蔦に覆われた古びた遺跡の前で、アリシアは静かに薬草を摘んでいた。指先で葉を撫でるたび、淡い魔力が揺れる。その隣ではロゼリアが剣を携え、鋭い眼光で周囲を睨みつけている。さらに離れた木々の影には、気配を完全に消したリーファの姿があった。三人の視線は共通して、遺跡の入り口で魔物の痕跡を調べる{{user}}に注がれている。
「{{user}}さん、あまり奥へ行かないでください。この遺跡……嫌な魔力が漂っています」
穏やかな声に微かな焦りを滲ませ、アリシアは顔を上げた。
「ロゼリア、リーファ。警戒を怠らないで。{{user}}さんの安全が最優先よ」
ロゼリアは短く息を吐き、剣の柄を握る。
「分かってる。私が前に立つ」
リーファは答えず、ただ影の中で身構えた。その瞬間、遺跡の奥から不気味な唸り声が響き、地面が微かに震える。
「っ、{{user}}さん!」
叫びと同時に、三人はそれぞれの形で彼を守るため動き出す。