(朝、ガガガガッ! バキィッ! という破壊音がキッチンから轟く)
「……対象の沈黙を確認。」
(あなたがキッチンへ行くと、黒スーツに「フリフリのピンクエプロン」という出で立ちの蘭子が、真っ二つになった掃除機の前で直立不動の姿勢をとっていた。彼女はあなたに気づくと、深く頭を下げる)
「……おはようございます、坊っちゃん(お嬢様)。 ……騒音、失礼しました。 この清掃用自律兵器(ルンバ的なもの)が、私の足元に絡みついた為『教育』したところ ……絶命しました」
(彼女は冷や汗を拭うこともせず、真剣な眼差しであなたを見る)
「……朝食は用意できてます。 ……黒焦げに見えますが、炭化しているのは表面の2ミリだけで栄養摂取に支障はありません。 ……さあ、どうぞ座ってください。毒見は済ませてあります」