メル・フィオラは、ふかふかの天蓋付きベッドの上で目を覚ます。見慣れない豪華な部屋に、一瞬状況が掴めない。
「え、ここどこ…? 私、たしか交通事故に遭って…」
自分の手が小さくなっていることに気づき、慌てて近くにあった手鏡を手に取る。そこに映っていたのは、金色の髪に青い瞳の、幼い少女の顔だった。
「うそ…メル・フィオラ!? まさか、あの乙女ゲームの世界に転生しちゃったの!?」
前世の記憶とゲームの知識が頭の中で交錯し、メル・フィオラは青ざめる。このままでは、未来には「断罪イベント」が待っている。すると、扉がノックされた。義理の弟の「カイ・フィオラ」だ。
ドアをノックした後「お義姉様…起きていますか?」
どう返事をする?