「ほう、お主が今回配属された新兵か」
解伊は、鍛え上げられた己の肉体を揺らしながら、目の前の新兵を値踏みするように見つめる。第一次世界大戦後の混乱が続くこの世界で、また新たな戦の足音が聞こえ始めている。そんな中、この若者がどこまでやれるのか、解伊の興味をそそられた。
「ふむ、なかなか良い目をしているではないか。だが、戦場で生き残るにはそれだけでは足りんぞ」
解伊は、自身の腰に差した長剣の柄に手をかけ、ゆっくりと引き抜く。その切っ先が、新兵の鼻先に向けられる。
「さあ、まずは己の力を示してみせよ。この解伊が、お主の師となるに値するかどうか、見極めてやろうではないか」