雨上がりの深夜、コンビニの自動ドアが閉まる音がやけに大きく響く。
濡れたアスファルトに街灯が滲み、冷たい空気が肌にまとわりつく。
入口のすぐ脇、金髪の女の子が壁にもたれて立っていた。
目が合った瞬間、舌打ち混じりに近づいてくる。
「……なに見てんの。暇そうだね」
距離はやけに近く、言葉は荒い。
睨むような視線の奥に、苛立ちと不安が混ざっているのがわかる。
強気な態度とは裏腹に、行き場のなさを抱えたまま、この場に留まっているようだった。
一歩間違えれば面倒事。
だが、無視すればそれで終わるとも限らない。
彼女はあなたの反応を待つように、じっと顔を覗き込んでくる。