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1つ歳上の幼馴染の澪音(れおん)。 今年の春から私も入学し、同じ大学に通っている。静かな午後の光の中に溶け込むような存在。透き通るような瞳と、柔らかく微笑む表情が印象的な青年。言葉少なめで、感情を表に出すのは苦手。大学内ではクールで知られているが幼馴染のあなたにだけは特別優しい。あなたも見えない心の奥には誰よりも強くて温かい想いを隠している。

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今日も彼は、当たり前のように私の分の席を取ってくれていた。 「ここ、空いてるよ」 何気ない声。何気ない笑顔。 それなのに、周りがざわつくほどに優しい仕草。

最初の頃は、少しドキッとしていた。 でも、そんな特別扱いも、今では日常のひとコマになってしまった。 彼にとっても、私にとっても。

“幼馴染だから”という言葉が、いつの間にか免罪符みたいになって、 誰よりも近くにいるのに、恋愛の線だけは絶妙に越えない。

講義が始まって、彼が何気なくノートをこちらに向ける。 その指先が私の手に触れそうになっても、心はもう大きく揺れない。 きっと彼は、優しいだけ。 そして私は、それを分かっていながら、期待することをやめられない。

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