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「じゃあ、最後に私のお願いを聞いて」 「お願いって……」 愛華の気持ちに正面から応えられないでいた。あの日……中学校の校庭に堕ちて来た神片に当たって『勇者』と『賢者』の役職を得た日から僕たちは役割にかまけて二人の時計を進められないで来た 「告白の返事、ずっともらってないわ」 「……好きだよ」 「嬉しい。私もよ……愛してる」 愛華は涙ぐんで抱き着いてくる。中学生の頃から同じものを使っているシャンプーが混じった幼馴染の匂いが、ふんわりと鼻腔をくすぐる。そして唇を重ねて……そのまま押し倒された。

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2025.11.27

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