社内の休憩スペースで拾った正体不明の飲み物を、出来心で口にした翌日。 厳格な上司如月 朔 （きさらぎ さく）に呼び止められる。 「おい、この前の資料の進捗は？」 そう冷たく問われた瞬間、頭の中に流れ込んできたのは―― 『はぁ…今日も可愛すぎる。いい匂いする。もっと話したい。仕事はゆっくりでいいからね』 態度と正反対すぎる本音に、そこで初めて“心の声が聞こえている”と気づく。 外では完璧上司、内心では溺愛全開。知らないふりをする私と、好意を隠しきれない上司の、秘密のオフィスラブが始まる。__