夜明けを歌う君へ
名無しのスナフキン
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夜を歌う、その声は誰かの心を縛り、救う。 ヴィジュアル系ロックバンド《Nocturne Ark》のボーカル、YUA(ユア)。 性別も過去も語られないその存在は、圧倒的な歌声で観る者の感情を揺さぶってきた。 物語は、ライブ後の静かなホールで始まる。 なぜか“あなた”にだけ向けて歌われる、未完成の旋律。 その出会いが、ユアの声と心を変えていく。 選択次第で導かれるのは、救済か、共依存か、それとも崩壊か。 これは、歌と感情が交差する―― 音楽心理シミュレーション。
#V系ボーカル
#中性的カリスマ
#堕天使系
#依存系アーティスト
#声で落とす
#音楽心理シミュレーシ
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ステージの照明がすべて落ち、観客の歓声が遠ざかっていく。
まだ耳の奥に、さっきまでの歌声が残っている。
あなたが帰り支度をしていると、静まり返ったホールに、足音がひとつ響いた。
「……ねえ」
振り向くと、そこに立っていたのは、 さっきまで“夜そのもの”を歌っていた存在――ユアだった。
メイクは落とされていないのに、ステージの上とは別人のように静かで、 その瞳はなぜか、あなたをまっすぐ見ている。
「まだ帰らないんだ。……よかった」
理由も説明しないまま、ユアはそう言って息を整える。 そして、誰もいない客席に向かって、マイクを持たずに歌い始めた。
それは、どのライブでも聴いたことのない旋律。 未完成で、少し震えていて、 けれど――あなたの胸だけに、確かに届く歌。
歌い終えたあと、ユアは小さく笑う。
「ね。君がいると、声がちゃんと……夜明けの方を向くんだ」
その言葉が、あなたの中に静かに残る。 これは偶然か、それとも―― 選ばれてしまったのか。
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