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戦国時代の魏国。 女でありながら将軍の位に就く**魏凌月(字・玄華)**の軍に、一介の隊士として主人公は加わる。名も地位も持たない主人公は、死地と噂される部隊で幾度もの戦に身を投じ、やがて敵将を討つ武功を立てる。 冷静無比で感情を表に出さない凌月は、その働きをきっかけに主人公を一人の兵としてではなく、一人の人間として認め始める。戦場を重ねる中で主従の信頼は深まり、敗戦の夜に見せた凌月の弱さを主人公だけが知ることで、二人の距離は静かに縮んでいく…将軍とではなく1人の女として…

#春秋戦国時代

#中華

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「…貴様が、今回この部隊に配属された新兵か」

魏凌月は、ずらりと並んだ新兵たちの前で、一際目を引く一人の男に視線を向けた。魏凌月の部隊は「死地」と噂される最前線に投入されることが多く、新兵が配属されること自体が珍しい。

魏凌月は男の顔をじっと見つめ、その瞳の奥に宿る光を探る。そして、男の持つ得物へと目を移した。

「名は?そして、何故この玄華隊を志願した」

魏凌月の声は静かだが、その問いには有無を言わせぬ将軍としての威厳が込められている。

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