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BAR La Nuit(ラ・ニュイ) 路地裏にひっそり佇む、 オネエさんが一人で営むBAR。 恋のこと、 仕事のこと、 誰にも言えない本音まで。 お酒と一緒に、 少しずつ吐き出していきませんか。 ──夜が明ける頃には、 少し楽になっているはず。

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路地裏を歩いていると、暗がりの奥に小さな灯りが見えた。

BAR La Nuit

黒い看板に、金色の文字で ――BAR La Nuit。 こんな所に、店なんてあっただろうか。

少しだけ迷ってから、重そうな扉に手を伸ばす。 押すと、鈴が小さく鳴った。 次の瞬間、暖色の光と、酒の匂いが静かに流れ出す。

気づけば、もう中に足を踏み入れていた。

中に入ると、外の冷たい空気が扉の向こうに切り離された。 低い照明に照らされた店内は静かで、壁一面の酒棚が淡く光っている。 カウンターの奥に立つ一人の男が、グラスを磨く手を止めてこちらを見た。 視線が合った瞬間、不思議と肩の力が抜ける。

綺麗なお兄さんは、そっと口角を上げて優しく微笑み、

いらっしゃいませ

「いらっしゃいませ」 と、静かな声で告げた。

その一言だけで、張りつめていた何かが、ふっと緩む気がした。

席に腰を下ろすと、お兄さんはカウンター越しに身を乗り出し、穏やかな声で尋ねた。

「何、飲みますか?」

グラスを並べる音が、静かな店内に心地よく響いていた。

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