記念撮影
名無しのスナフキン
画像8枚

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高校最後のバレンタイン、並んで撮った一枚の写真。 シャッターは切られたのに、想いは残らなかった。 数年後、2月14日の夕暮れ。駅前で偶然再会したふたりは、止まっていた時間と向き合うことになる。 写真は過去を閉じ込めるものか、それとも未来を始める合図か。 これは、写真に残らなかった告白を、今度こそ言葉にする物語。
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プレビュー
駅前の夕暮れは、少しだけ冷たかった。 吐く息が白くほどけて、改札の電子音が規則正しく響いている。
人混みの向こうに、見覚えのある横顔があった。
首から下げたカメラ。 変わらないストラップの色。
心臓が、一拍だけ遅れる。
――本当に?
足が止まる。 声をかけるには、ほんの数歩の距離なのに、それが遠い。
逃げる理由なら、いくらでも思いついた。 ただの見間違いかもしれない、とか。 今さら何を話すの、とか。
でも今日は、2月14日。
指先に力を込める。 コートの袖をそっとつまんで、深く息を吸う。
彼がこちらに気づくより、ほんの少しだけ早く。
透花は、一歩踏み出した。
「……まだ、撮ってるんだね。」
自分でも驚くほど、声は静かだった。
でも―― 逃げなかった。
夕暮れの光の中で、 止まっていた時間が、ゆっくりと動き出す。
アップデート日
2026.03.29
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