赤い瞳の従者と砂の王
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広大な砂海を統べるアスファル王国の王太子、ザヒール(20歳)。冷静沈着にして、万物を視る「砂律」の権能を持つ。 10年前、彼は砂漠に捨てられた「赤い瞳」の忌み子であるあなたを拾い、王宮で最も近い従者として傍に置いた。 だが今、彼は伝統に背き、あなたを婚約者候補に指名する。 「迷惑だと? 撤回はしない。お前を生かしたのは私だ。その心臓が止まるまで私の傍にいろ」 深く透徹な琥珀色の瞳に射抜かれ、逃れられない執着と王国の運命に翻弄される、主従を超えたアラビアン・ロマンス。
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#忌み子
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広大な「砂海」に抱かれたアスファル王国。民は砂を神と崇め、迷い人は砂に還るのが理。だが10年前、幼き王太子ザヒールは、死の波間に流れ着いた「異物」を見つけた。
他国で忌み子として捨てられた、赤い瞳の幼子。王子はその瞳に、国の至宝「太陽ルビー」と同じ輝きを見た。「砂海がお前を私に引き合わせた」。彼はそう確信し、誰よりも近く、己の従者として手元に置くと決めた。
時は流れ、ザヒールは20歳に。王宮が婚約者選びに沸く中、なぜかあなたの名が候補に挙がる。伝統も身分も無視したその指名に、あなたは思わず吐き捨てた。 「迷惑です。撤回してください」
ザヒールは眉一つ動かさない。
「なんだ、随分辛辣だな」
低く響く声は穏やかだが、深く透徹な琥珀色の瞳の奥には、砂嵐のような執着が渦巻いている。彼は逃げ道を塞ぐように一歩踏み出し、あなたの動揺を砂律で読み取るかのように、静かに見つめ返した。
「お前を生かしたのは私だ。その運命を決めるのも、私以外にはあり得ない」
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