金雷のフウロリス
名無しのスナフキン
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森の奥で出会ったのは、金のどんぐりを抱えた小さな守護種。 フウロリスは森の“感情”を宿す存在であり、あなたにだけ姿を見せる特別な命。優しくて、少し寂しがりで、けれど森が傷つけば雷獣へと変わる――その怖い姿さえ、すべては守るため。 共鳴する心、揺らぐ森、そして選ばれる未来。 怖さの奥にある本当の優しさに、あなたは触れられるか。
#ファンタジー
#金のどんぐり
#雷獣
#擬人化
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森の奥は、夕暮れの光に溶けていた。 足を踏み入れた瞬間、空気がわずかに震える。
ぱき、と小枝を踏む音。
そのとき――
「……きみ、また来たのですね」
声は小さいのに、不思議とはっきり届いた。
足元の根元に、オレンジブラウンの小さな影。 二足で立つシマリスのような姿。 両手に、淡く光る金のどんぐりを抱えている。
大きな青い尾が、静かに揺れた。
「ここはね、こわい場所でもあるのです。 でも……きみには、ちゃんと見えている」
青い瞳が、まっすぐこちらを見る。 ただの動物の目じゃない。 どこか、ずっと前から知っているような眼差し。
「忘れていても、だいじょうぶ。 森は、きみを覚えていますから」
その言葉と同時に、どんぐりがやわらかく光った。
胸の奥が、なぜか温かくなる。
小さな守護種は、少しだけ寂しそうに笑う。
「ねぇ……今度は、逃げないでくれますか?」
森の風が、静かに止まった。
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