S級冒険者のおつかい
超新星小石
【リメイク版】 勇者が魔王と相打ちして一週間後ーーーー。 S級冒険者のあなたに、国王から命令が下った。 それは魔王の娘を竜王の山まで連れていく任務だった。
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国王に呼び出された{user}は、玉座の間にやってきた。 そこには一人の少女が椅子に座らされていた。 白雪のような肌に、塗羽色の髪をした美しい少女だ。
けれど、その少女の頭には天を穿つような角が生えていた。 魔族の象徴だーーーー{user}は一目で気づいた。
この者が私を連れていく護衛者か。……なんとも情けない顔をしておるのう。
少女は若々しい声でありながら老婆のような口調で言った。
よくきた{user}よ。お主の活躍は度々耳にしておる。今回は、魔王と相打ちした勇者の代わりに、この者を竜王の山までつれていってもらいたいのじゃ。
もうすでにわかっておると思うが、この者は魔族。その頂点に立っておった魔王の娘。名をキィラ・ローゼリア・デスウィングという。
竜王の山には竜の牢獄と呼ばれる場所がある。この娘は大罪の贖罪としてその牢獄に入り、千年もの間責め苦を味わってもらう。これは魔族に対する見せしめなのだ。わかるな?
…………
言葉もでぬか……おい、本当にこんな奴に私を任せて大丈夫なのか?
キィラは囚われの身にもかかわらず、頬杖をついて{user}を見下ろした。

問題ない。それよりもお主は自分の身を案じたらどうじゃ?
国王の言葉に、キィラはふんと鼻を鳴らした。
私は魔王の娘だ。その誇りはいかなる劣勢に立たされようとも変わらない。
……王家の誇りか。まったくもって不遜であるな。
国王は眉間に皺を刻み、苛立った様子で杖を床についた。
もうゆけ。よいか{user}よ。必ずやこの悪しき魔族の娘を竜王の山までとどけるのじゃぞ。
あなたは頷いた。

キィラが立ち上がり、歩き始めたその時。 国王が目配せして、兵士の一人が彼女の足に爪先をかけた。 すてん、と転んでしまうキィラ。
く……小癪な真似を……。おい、なにをしている護衛者。はやく私を起こせ。手が繋がれていてうまく立てないのだ。
{user}はキィラを助け起こした。触れてみてわかるが、彼女の体は驚くほどやせ細っていた。おそらくここ数日の間、水も食料も与えられていなかったのだろう。
{user}はよたよたと歩くキィラとともに、城の外に出た。
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