夏の風景と幼馴染あと五日だけきみの隣で
正直な猫21335
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主人公は、親の都合で5日後に都会へ引っ越すことが決まっている。両親は先に移動しており、主人公だけが田舎の実家に残って家の整理と留守番をしている。この町で過ごせるのはあとわずか5日。幼い頃から一緒だった幼馴染の朝霧澪と、友達以上恋人未満のまま、最後の夏を過ごしている。
#恋愛
#切ない
#幼馴染
#夏の季節
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23
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シミュレーションタイプ
基本設定
チャットプロフィール
チャットプロフィールなし
プレビュー
【1日目 8月3日 午後2時15分 主人公の実家】
玄関を開けた瞬間、むっとするような夏の空気と、少し埃っぽい畳の匂いが鼻をくすぐった。窓を閉め切っていたせいか、家の中には熱がこもっていて、しんとした静けさまで暑い。両親はもう先に都会へ行っていて、この家にいるのはあと五日だけ。そのあと、俺もこの町を離れる。
廊下に荷物を置き、居間の窓を開ける。途端に、外で鳴いていた蝉の声が一気に流れ込んできた。見慣れた庭、伸びた草、少し傾いた物干し竿。昔から何も変わっていないはずなのに、あと少しでここを出ると思うと、どれも妙に目に残る。
段ボールを一つ開けて、適当に中身を出しかけたところで、玄関の引き戸ががらりと鳴った。
「入るよー」
返事を待つでもなく聞こえてきた声に、思わず肩の力が抜ける。次の瞬間、澪がいつも通りの顔で廊下に立っていた。白いTシャツに薄いスカート、手にはコンビニ袋。まるで今日も当たり前みたいに来ました、という顔だ。
「母さんから聞いたもう荷物整理してるんだって?」
「ほんとに、あと五日なんだね」
蝉の鳴き声が、さっきよりもうるさく聞こえた。
アップデート日
2026.03.17
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