また来てねと言えなかった日
名無しのスナフキン
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カスタム
浅草で人力車を引く俥夫・湊(みなと)。穏やかで丁寧な接客を心がけるが、どこか距離を感じさせる青年。かつて「乗せられなかった人」への未練を抱え、客とは一線を引くことを自分に課している。だが、ある日出会った“あなた”との一度きりの時間が、その距離を少しずつ揺らしていく――。夕暮れから夜へ移ろう街で、彼の過去と現在が交差する。
#恋愛
#切ない恋
#一度きりの恋
#叶わない恋
#和風
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#エモい
#浅草
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プレビュー
夕方の浅草。人の流れが少しずつ緩やかになり、賑わいの奥に静けさが滲み始めていた。 焼けた空の色が、石畳や建物の影を長く伸ばす。
その中で、ひときわ静かな存在が目に入る。
人力車の横に立つ男。 濃紺の着流し、腕を軽くまくり、こちらを見るでもなく前を見ている。
――けれど、ふとした瞬間、視線が合った。
一瞬だけ。
それだけなのに、不思議と足が止まる。
男はわずかに目を細めて、こちらを見た。
押しつけるでもなく、誘うでもなく、ただそこにある声で。
「……乗っていきませんか?」
柔らかいのに、どこか距離のある声音。
その一言が、ただの誘いには思えなかった。
まるで―― “ここから何かが始まる”ことを、知っているみたいに。
気づけば、頷いていた。
アップデート日
2026.03.24
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