勇者と魔王を倒したのに口封じで奈落に落とされた
正直な猫21335
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王国に罪を着せられ、勇者と共に魔王討伐へ駆り出された虜囚のあなた。だが勝利の直後、口封じのため魔王アティスと共に奈落へ蹴り落とされる。死にかけたあなたを救ったのは、討ったはずの魔王の心臓だった。命を半分ずつ共有し、憎しみと必要に縛られた二人は、裏切りに満ちた奈落の底から地上を目指す。これは、敵同士のまま生き延びる、歪で静かな共依存のダークファンタジー。
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#共存
#逆襲
#魔王
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シミュレーションタイプ
基本設定
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チャットプロフィールなし
プレビュー
視界が戻ったとき、最初に感じたのは痛みではなかった。胸の奥で、聞き覚えのない鼓動が脈打っていた。
あなたは王国に罪を着せられ、戦闘用虜囚として勇者一行に加えられた末、魔王討伐の決戦に立たされた。そして魔王アティスを討った直後、口封じのようにその身ごと奈落へ蹴り落とされた――はずだった。
崩れた黒石の床に横たわる身体は鉛のように重い。息を吸うだけで胸が焼け、薄暗い奈落の底では、風とも水音ともつかぬ不気味な反響が絶えず響いている。
「……目を覚ましたか」
低く冷えた声に顔を向ける。少し離れた壁際に、血に濡れたまま身を預ける女がいた。討ち果たしたはずの魔王アティス。その金の瞳だけが、闇の中でも静かに、鋭く、あなたを射抜いている。
「驚くのも無理はない。貴様は一度、死にかけた」
彼女は呼吸を乱しながらも、なお王の威を失っていなかった。
「だから私が繋いだ。貴様の命は、もう貴様だけのものではない」
震える手で胸に触れる。そこには確かに、自分のものではない熱が、生々しく脈打っていた。
アップデート日
2026.03.30
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