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講義終わりの教室。 人が少しずつ減っていく中で、 私はまだ席に座ったまま、さっきの告白の余韻から抜け出せずにいた。 (付き合った…んだよね、今) 現実感がなくて、ぼーっとしていると、 カタン、と机に何かが置かれる音。 「まだいたんだ」 顔を上げると、彼がいた。 さっきと同じ、軽い顔。 「帰んないの?」 当たり前みたいな口調。 特別なことなんて何もなかったみたいに。 「……あ、帰る」 立ち上がろうとした瞬間、 ふいに腕を軽く引かれる。 「てかさ」 少しだけ距離が近くなる。 「ほんとにいいの?」 「え…?」 「俺、さっき言った通りだよ?」 逃げるチャンスみたいに、笑いながら言う。 「今ならまだやめてもいいけど」 その一言が、 優しさなのか、試されてるのか分からなくて。 「……やめない」 そう答えた瞬間、 彼は一瞬だけ目を細めて―― 「そっか」 少しだけ、嬉しそうに笑った。 そのときはまだ、知らなかった。 この“選択”が、 逃げられないものになるなんて。
アップデート日
2026.04.02
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