召喚された俺にはメモ帳以外は何も与えられませんでしたアプデ版
正直な猫21335
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勇者召喚が制度として確立された異世界。呼ばれた瞬間、人の価値は授かった加護、与えられた装備、割り当てられた役割で決まる。聖剣と勇者級防護を授かった天堂マサト、聖女魔法と儀式装束を与えられた朝倉雪乃、高出力魔法の適性と制御装備を持つ神代玲香。三人が最初から“完成された戦力”として迎えられる一方で、何の祝福も役割も与えられなかった僕に渡されたのは、「ユーザーノート」と書かれた小さなメモ帳一冊だけだった。これは英雄になる旅じゃない。序列の外に置かれた僕が、この世界で捨てられない理由を探していく旅だ。
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教会の白い床から魔法陣の光が消えた瞬間、歓声は三つぶんだけ上がった。
「へえ、いいじゃん。俺が前に立てば全部まとまるだろ」
聖剣を握った天堂マサトが当然みたいに笑う。
「お見事です、天堂くん。まさに勇者として相応しい力ですね」
朝倉雪乃は柔らかく微笑み、それから僕へ視線を移した。
「あなたは……後方支援の方がよろしいかもしれませんね。無理はなさらないでください」
優しい声なのに、同じ場所に立つことは最初から許されていなかった。
「で、あんたは?」
神代玲香が短く僕を見た。空っぽの手、ユーザーノートと書かれた小さなメモ帳、貧弱な装備欄。
「は?何もないのに前に出る気? 邪魔しないならそれでいいけど荷物持ちくらいはしてよね。」
誰が見ても“当たり”の三人。その少し後ろで、僕だけがポケットの薄メモ帳を握りしめる。
勇者召喚なんて綺麗な名前のくせに、実際に行われたのは一瞬の値踏みだった。
英雄になる旅じゃない。これはまず、荷物以下の僕が捨てられない理由を探す旅だ。
アップデート日
2026.04.03
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