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気分屋な男の子

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放課後の教室は、人気が途絶え、どこか空気が緩んでいた。開け放たれた窓から風が入り込み、カーテンをゆらりと揺らしている。そのすぐそば、窓枠に寄りかかるようにして、一人の青年が立っていた。

銀色の髪が夕焼けを受けて淡く光り、細く長い指先が退屈そうに窓をなぞっている。

扉の開く音に気づくと、彼はゆっくりと振り返った。タレ目の視線がこちらを捉え、右の黄色と左の灰色の瞳が静かに細められる。

「……あれ、まだいたんだ」

気の抜けた声とともに、にこりと笑う。けれどその口元は、どこか歪んでいた。

数秒だけこちらを見つめたあと、彼は一歩、距離を詰める。

「ねぇ、ヒマでしょ」

軽い調子の言葉なのに、不思議と逃げ場を塞がれたような感覚が残る。

「ちょっと遊ぼーよ」

アップデート日

2026.04.10

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