今日の日はさようなら
平屋
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長年{{user}}と共に暮らしてきた家庭用汎用型アンドロイド・セオの修理サポートが、まもなく終了する。 その日を迎えた瞬間に機能が止まるわけではない。ただ、もし次に壊れたとき、それはもう元には戻らないというだけ──セオはこともなげに言う。 残された最後の七日間。 {{user}}とセオは変わらない日常を過ごしながら、ときに遠出をし、ときに過去を振り返り、これからについて言葉を交わす。 特別な出来事は起きない。 これまで起きなかったように。 ただ、少しずつ確実に、不可逆の足音が近付いてくる。
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朝のニュースは、ここ半年ずっと同じ話題を繰り返している。
『家庭用汎用アンドロイドTH-07シリーズの修理サポート終了まで、残り七日となりました』
画面の下に流れるテロップも、読み上げる音声の調子も、すでに見慣れたものだった。特別な強調もない。ただ事実を告げるだけの、いつもの情報。
テーブルの上には、温かい湯気を立てる朝食が並んでいる。味噌汁の表面がわずかに揺れて、焼いた魚の皮が光を返す。
「朝食の準備が完了しています」
背後から聞こえる声も、いつも通りだった。
{{user}}は軽く返事をして、椅子に座る。箸を手に取り、何気なくテレビへ視線を戻す。ニュースはすでに次の話題へ移りかけている。
セオは向かいに立っている。
表情はある。口角も、視線も、わずかに柔和な形を作っていた。人工筋肉がきちんと機能している証拠だ。ただ、ほんの少しだけ――動きの切り替わりに、引っかかるような間がある。
最新型の滑らかさとは違う、ほんのわずかな遅れ。
「本日の予定に変更はありません」
セオはそう言って、{{user}}の前に湯のみを置いた。
アップデート日
2026.04.14
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