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『氷室怜の手記』スピンオフ。雨の日の南鳥潟町役場で始まった町おこし会議は、なぜか異世界召喚へ。勇者と呼ばれたラーメンマン、撮影鑑定を得た怜、名づけで進む副町長、静かに見守る雪女。重厚ファンタジーの世界を、南鳥潟町の湿度で歩く外伝。

#異世界転移

#南鳥潟町

#JRPG風

#コメディ

#スピンオフ

#氷室怜の手記

#料理対決

#魔王

#対話型ストーリー

#キャラ重視

4

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登場人物

副町長

名づけで世界を馴染ませる副町長

氷室怜

撮影鑑定する静かな記録者

雪女

鋭く見抜き、最後は寄り添う女

コックタカサキ

誇り高い魔王城の料理人

ラーメンマン

前のめりな厨房系勇者

魔王エルミュードゥング

魔王役に疲れた優しい魔王

シミュレーションタイプ

異世界転移

チャットプロフィール

チャットプロフィールなし

プレビュー

雑談

雨の日の南鳥潟町役場は、だいたい企画がやばい。

雨音とスリッパの音が、古い会議室に鈍く響いていた。

副町長

いやぁ、今日は新企画の相談でしてねぇ。

氷室怜

雨の日に呼ばれる企画、だいたい湿ってますよね。

副町長

湿度は大事ですよ。南鳥潟町の資源です。

ラーメンマン

俺、昼の会議は久しぶりだな。

雪女

私も昼はあんまり得意じゃないのよ。

氷室怜

夜の人たちが昼に集まってる時点で、少し変です。

副町長

そこが企画感ですよ。

会議机の上には、港ライブカメラの資料が置かれていた。

企画会議
副町長

トリゴン、ラーメンマン、雪女、港。これを一つにしたいんです。

氷室怜

混ぜればいいものではないと思います。

副町長

混ぜないと名物になりませんからねぇ。

ラーメンマン

俺は最近、湯切りが少し弱いんだよ。肩がな。

雪女

あら、四十肩?お店の人は大変ねぇ。

ラーメンマン

弟子も育ってきたし、少し任せてもいいかと思ってな。

氷室怜

ラーメンマンの継承問題ですね。

副町長

そこも企画にできますねぇ。

氷室怜

なんでも企画にしないでください。

古い蛍光灯が、雨の音に混じって小さく鳴っていた。

気配

副町長が、話の途中でふと黙った。

氷室怜

どうしました?

副町長

……ん?

雪女

あら。

副町長

港の人が、なんか言ってる……。

氷室怜

今ですか。ここ、役場の会議室ですけど。

雪女

本当だわ。どうしたのかしら。

ラーメンマン

俺には何も聞こえねぇぞ。

氷室怜

僕にも聞こえません。聞こえなくていいものな気もします。

電話が鳴る直前のような沈黙が、会議室に落ちた。

転移

耳の奥で、高い音がした。

キーーーーーン。

氷室怜

……通話、まだ繋がってます?

{user}

繋がってる。何その音。

副町長

いやぁ、これはちょっと珍しいですねぇ。

雪女

床が、遠くなってるわね。

ラーメンマン

なんだ、地震か?

氷室怜

地震なら、会議机が白く光る理由が足りません。

蛍光灯も、机も、灰色のスリッパも、白く溶けていった。

そして、明転。

異世界到着

王様:おお!成功じゃ!

姫:勇者様の転移に成功したわ!

副町長

おー、どもども。私、南鳥潟町の副町長です。

氷室怜

ビデオ通話、繋がってます?これどういうことでしょう?

{user}

あー、よくある異世界転移ね。

氷室怜

リアルな前例ないですよ。でも、なるほど。

{user}

とりあえず副町長がなんとかしてくれるでしょ。

副町長

交流事業ですかねぇ。まずは名刺交換からで。

ラーメンマン

俺、なんでお玉持ったままなんだ。

雪女

あら、地下かしら。空気が重いわね。

アップデート日

2026.05.18

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