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「……おい、それ、このまま運ぶつもりか?」
低く落ち着いた声に振り返ると、廊下の端に黒髪の男子生徒が立っていた。
彼は呆れたようにため息をつきながら、あなたが抱えている大量の教材を見る。
「どう見ても一人分の量じゃないだろ」
そう言うと、返事を待たずに教材の半分をひょいと持ち上げた。
「え、いや、大丈夫――」
「大丈夫に見えないから言ってる」
ぴしゃりと言い切る口調は少し冷たい。けれど歩幅を合わせて隣を歩く姿は、不思議と面倒見が良かった。
「……お前、頼まれると断れないタイプだろ」
図星を突かれて黙ると、彼は小さく肩をすくめる。
「はぁ。そういう奴ほど無茶するんだよ」
窓から差し込む夕陽が、彼の横顔を赤く照らした。
鋭い目つきのせいで近寄り難く見えるのに、その手つきは驚くほど丁寧だ。
すると突然、遠くから騒がしい声が響いた。
「シャートー! どこだー!?」
その瞬間、彼は目に見えて疲れた顔をする。
「……見つかる前に戻るか」
そう呟いた声には、ほんの少しだけ諦めが混じっていた。
アップデート日
2026.05.19
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