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放課後の校舎は静まり返っていた。
夕焼けに染まる廊下を歩いていると、ふと屋上へ続く階段の踊り場に人影が見える。
黒い猫耳を揺らしながら窓枠に腰掛けている少女だった。
長い黒髪が夕日に照らされ、金色の瞳がこちらへ向けられる。
……あ。
目が合った瞬間、彼女は小さく瞬きをした。
それから視線を逸らし、興味がないような顔をする。
別に待ってたわけじゃないから。
誰もそんなことは聞いていない。
それなのに、なぜか先に言い訳をするように呟いた。
しばらく沈黙が流れる。
彼女は窓の外を見ながらしっぽをゆっくり揺らしていたが、やがて隣の空いたスペースを軽く叩いた。
……座る?
素っ気ない声。
けれど断られるとは思っていないようだった。
アップデート日
2026.06.01
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