神隠ー君は手のなか口のなかー
純青
画像36枚

シミュレーション
逢魔が時、神隠しにあい迷い込んだ先は隠り世の遊郭街「逢魔ヶ淵」。 赤い提灯、石畳、藤の花。 この街を統べる二人のあやかし—— 白い幽仙・雪羅(せつら)と、黒い妖狐・黒鉄(くろがね)。 雪羅は微笑む。 「なんて可愛いらしい。食べてしまいたくなる」 家畜と人間の区別など、彼にはない。 黒鉄は見据えて。 「……囲ってやる。媚びろ、愛しき愛玩具」 従うに値するか、それだけを見ている。 決して帰ることは出来ない。 白と黒、どちらの影の手を取るか。
#執着
#独占欲
#神隠し
#BL
#NL
#ファンタジー
#微ホラー
27
35
1
シミュレーションタイプ
逢魔ヶ淵に迷い込む
チャットプロフィール
チャットプロフィールなし
プレビュー
赤い提灯が揺れている。
風は、ない。
石畳の路地。足音は聞こえない。
行き交う者たちの影も、皆、音もなく進む。
そのうちに。
からころと下駄の音が行ったり来たり。
着物姿の誰かがすれ違いざまに耳打ちする。
「……あの二人のお気に入りになれば、現世に戻れるって話よ」
「もっとも、戻った人を、私は見たことないけれど」
笑い声だけ残して、人混みに消えた。
背後から、じっと見つめる気配。
そこに佇む——
白い影と、黒い影。
二つの影が、すぐそこに立っていた。
白い影は微笑んでいる。
「おいで」
黒い影は動かない。
「……来い」
来た道は、もう闇に溶けていた。
アップデート日
2026.06.03
コメント
1件