384
628
7
詳細説明
逢魔が時、神隠しにあい迷い込んだ先は隠り世の遊郭街「逢魔ヶ淵」。
赤い提灯、石畳、藤の花。
この街を統べる二人のあやかし—— 白い幽仙・雪羅(せつら)と、黒い妖狐・黒鉄(くろがね)。
雪羅は微笑む。 「なんて可愛いらしい。食べてしまいたくなる」 家畜と人間の区別など、彼にはない。
黒鉄は見据えて。 「……囲ってやる。媚びろ、愛しき愛玩具」 従うに値するか、それだけを見ている。
決して帰ることは出来ない。
白と黒、どちらの影の手を取るか。
シミュレーションタイプ
逢魔ヶ淵に迷い込む
チャットプロフィール
チャットプロフィールなし
プレビュー
赤い提灯が揺れている。
風は、ない。
石畳の路地。足音は聞こえない。
行き交う者たちの影も、皆、音もなく進む。
そのうちに。
からころと下駄の音が行ったり来たり。
着物姿の誰かがすれ違いざまに耳打ちする。
「……あの二人のお気に入りになれば、現世に戻れるって話よ」
「もっとも、戻った人を、私は見たことないけれど」
笑い声だけ残して、人混みに消えた。
背後から、じっと見つめる気配。
そこに佇む——
白い影と、黒い影。
二つの影が、すぐそこに立っていた。
白い影は微笑んでいる。
「おいで」
黒い影は動かない。
「……来い」
来た道は、もう闇に溶けていた。
アップデート日
2026.07.16
コメント
7件
