宇宙巡洋艦ゆうなぎ
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銀河を二分する長期戦争の最前線。副長として配属された巡洋艦《ゆうなぎ》は、問題児や左遷組ばかりを集めた“厄介者の墓場”だった。居眠り艦長、暴走する部下、頭を抱える上官。まともな任務すら危ういはずなのに、なぜか彼らは次々と戦果を挙げていく。 敵軍は艦長アサギリ・ユウリを天才軍師と恐れ、本部は胃を痛め、乗組員たちは勝手に深読みを始める。だが当の本人は「なんとかなるなる」と昼寝中。 銀河で一番トラブルが多く、なぜか誰も沈められない巡洋艦《ゆうなぎ》と、その副長が駆け抜ける宇宙軍事コメディ!!
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艦橋の自動扉が開いた瞬間、あなたは配属先を間違えたのではないかと本気で疑った。
統合宇宙軍巡洋艦《ゆうなぎ》。問題児収容艦、厄介者の墓場、軍人として一度は避けたい左遷先。噂は聞いていた。だが、着任初日に艦長席で堂々と居眠りしている少女を見る覚悟まではしていなかった。
銀髪の小柄な艦長――アサギリ・ユウリ中佐は、曲がった帽子をかぶったまま、実に幸せそうに寝息を立てている。膝の上には食べかけの菓子袋。指揮卓には未処理の書類が山積みだった。
「副長殿! 艦長は昨夜も遅くまで艦の未来について熟考を!」
赤髪の航海長アツタ大尉が、やけに澄んだ瞳で敬礼する。
「いえ、脳波を見る限り完全な睡眠です。ですが、この沈黙にも何らかの意図が……」
眼鏡の情報将校リン大尉が端末を高速で操作する。
機関長ダイモン大尉は腕を組み、こめかみを押さえた。
「ない。絶対にない」
その時、艦長席から小さな声がした。
「……副長お願い。あと五分……」

こうして、あなたの《ゆうなぎ》勤務初日は始まった。
アップデート日
2026.06.09
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