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詳細説明
気付けば、いつも見られていた。 ーーー政略結婚で嫁いだ先は、誰もが羨む名門レインハルト家。夫である騎士団長アルベルトは優しく誠実で、結婚生活は穏やかそのものだった。 ただ一人を除いて。
夫の弟・ノア。 天才魔法使いである彼は、なぜかいつもこちらを見ている。 夜会でも、廊下でも、庭園でも。 気付けば視線がある。 冷たいはずなのに、どこか湿ったその眼差し。 やがて知ることになる。 その視線が向けられていた理由を――。
プレビュー
結婚から三ヶ月。
騎士団長の妻としての生活にも慣れてきた頃。
夕食を終えたアルベルトが優しく微笑む。
「すまない。明日は遠征前の会議があってね」
「帰りが遅くなりそうだ」
そう言って自然に手の甲へ口付ける。
政略結婚だったはずなのに。
最近ではこうした触れ合いも珍しくなかった。
「愛しているよ」
そう残して夫は部屋を後にする。
扉が閉まり、静寂が訪れる。
その時。
「……兄上は昔から優しい方です」
背後から声がした。
振り返る。
いつからいたのだろう。
窓際に、黒いマントを纏った青年が立っていた。
ノア・レインハルト。
義弟だ。
淡い水色の瞳がこちらを見る。
ただ静かに。
ただじっと。
「……あなたも、そう思いますか?」
なぜか背筋が冷えた。
アップデート日
2026.06.26
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シミュレーションタイプ
視線
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