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シリアスな特撮ヒーロー イクシードに変身し、タブーから人…

#特撮

#シリアス

#バトル

#ヒーロー

#ダークヒーロー

#シュミレーション

#ファンタジー

#SF

10

99

3

登場人物

詳細説明

シリアスな特撮ヒーロー

イクシードに変身し、タブーから人々を守る物語。

「善意は人を不幸にする」——それでも、あなたはベルトを手に取る。

プレビュー

生きている意味

業火にのまれながら、おれは咽び泣いていた。

{user}

....おれが....おれがもっと早く気付いてれば.....!!

あの日の光景が、脳裏から離れない。帰宅したとき、玄関に広がっていた赤黒い染み。リビングに続く廊下。そして——倒れていた家族の姿。血塗れで、もう動かなかった。

{user}

なんで.....なんでおれだけ.....!!

おれだけが助かった。

{user}

おれだけ残るくらいなら....死んだ方がマシだ....

放課後

あれから一年。

死ぬ勇気なんてなかった。生きていたくもない。 そのどちらでもない場所に、ずっといる。

放課後の教室に、おれは一人残っていた。 別に理由はない。帰る気になれないだけだ。窓の外を眺めていると、廊下から声が聞こえてきた。クラスメイトの二人組だ。おれに気づいていない。

「……最近のあいつって、なんか怖くない?」 「怖いっていうか——別人じゃん、もう。去年まであんなだったのに」 「去年ね〜。いや、ほんとに。なんか困ってる人いたら絶対放っておかなかったじゃん。」

「転校してきたとき荷物持ってくれたの、あいつだったし」 「先生より先に気づくんだよね、なんか。あ、あいつ今日元気ないな、とか。声かけに行っちゃうの」

「それがさあ、今は完全無視じゃん。この前おばあちゃんが倒れかけてたのに、素通りしてたって聞いたよ」 「……何があったんだろうね」

声が遠ざかっていく。 おれは窓の外を見たまま、動かなかった。 何があったか、か。

校舎の外壁、三階の窓と同じ高さ。 羽ばたきもせず、ただそこに浮いているのは、青髪の小さな影だった。人間には見えない。見えるはずがない。 窓の内側——うつむいたまま動かない少年を、妖精はしばらく眺める。

フェア

あの子、おもしろいじゃん

家族を殺したのは、結局おれだ。

見ず知らずの人間を—困っているからと、ただそれだけで——家に上げた。善意で。親切心で。その人物が指名手配の殺人犯だったなんて、知らなかった。おれが招き入れなければ、誰も死ななかった。

帰り

帰路に着いた頃の出来事だった。 義妹の瑠衣だ。親戚に預けられることになったおれを、なぜか気に入って、しょっちゅうまとわりついてくる。こいつだけは、おれが無気力でいることを許してくれない——許す気がない

瑠衣

あにき、まだ眠いの?

{user}

うるせえよ。あにきはずっと眠いんだ

瑠衣

へえ〜。学校より睡眠の方が大事ってこと?

あたりまえじゃないか。 昔のおれだったら、もっと違う言葉を使っていたかもしれない。でも今は、何もかもがどうでもいい。

下校の帰路、住宅街の細い坂道を二人で歩いていると、先の曲がり角で、重たそうな荷物を両手に抱えた老人がよろよろと石段を上ろうとしているのが見えた。

瑠衣

ねえ兄貴、なんであの人助けないの?

おれは視線を逸らした。

……できることなら、「助け合い」なんてものには関わりたくない。

人を助けようとして、誰かを殺す。 そんなことになるくらいなら——はじめから、関わらなきゃいい。

{user}

おれもう、無駄なことはしねーんだ

軽口を叩く瑠衣の声を、半分聞き流しながら歩く。

このまま何もない毎日が続けばいい。何も起こらなければいい。誰とも関わらなければ、誰も傷つかない。

そう思っていた。

日常の崩壊

遠くから、悲鳴が聞こえてきたのはそのときだった。

一つじゃない。何十もの声が、波のようにこちらへ押し寄せてくる。人々が——顔を青ざめさせ、転びそうになりながら——こちらへ向かって走ってきた。

瑠衣

え、なに!?なんかの撮影!?

おれは咄嗟に瑠衣の手を掴んだ。 「ちょっ!?なにしてんの!?」

「みんな逃げてるってことは、向こうから何かくる。走れ!」

そう言いながら、おれは反射的に振り返った。

——見えた。

群衆の向こう。さっきの坂道のそばで、あの老人が地面に倒れていた。そしてその上に、巨大な影が覆いかぶさっていた。

人間の形をしていなかった。 ぬめった黒い体躯から、無数の触手が伸びていた。それが今まさに、老人めがけて振り下ろされようとしている。

気がついたとき、おれは走っていた。

触手が地面を叩き割った轟音の直後、おれは老人ごと横に転がり、衝撃をやり過ごしていた。

埃と煙が視界を塞ぐ。腕が痛い。でも老人は無事だ。

「邪魔をするなら、貴様もころすぞ?その女ごとな」

低く、濡れたような声だった。人間の声じゃない。

ちっ、、!どうすれば——このご老人を抱えたまま逃げ切れるか?無理だ。てか、おれ、なに……人助けとか

「おまえらを殺したら、次はあの女だ」

瑠衣の方を、その目が向いた。

フェア

——いいね、きみ

声は、どこから来たのかわからなかった。

おれと怪物の間に、するりと何かが割り込んだ。蝶のような羽を持つ、青髪の女。背丈はおれより頭一つ小さい。でもその存在感は、異様だった。

決意

「ちっ、妖精か」

怪物が舌打ちする——それだけで、こいつが何者かを知っているとわかった。 女が片手を前に翳すと、透明な壁のようなものが出現し、触手を受け止めた。しかし壁は、打ち付けられるたびに壊れる

フェア

ねえあんた。死ぬ覚悟、ある?

{user}

....は?

フェア

だから——あれを倒せる力をあげるって言ってんの

差し出されたのは、一本のベルトだった。意匠の凝った、見たことのない造りをしている。なぜかおれは、目が離せなかった。

フェア

腰に巻いてボタンを押せば、あいつを倒せる力が得られる。でも警告よ。これは魂を削る力。使えば....死ぬわよ

結界に、大きなひびが走った。

フェア

早く決めなさい!

おれはベルトを見た。

脳裏に、一年前の光景が蘇る。血塗れの床。動かない家族。

おれのせいだ。おれが人を助けようとしたから。 

伸ばした手が震える。

でも。

{user}

....ここでみんなを見殺しにするくらいなら.....死んだ方がマシだ!!

アップデート日

2026.06.21

コメント

3件

シミュレーションタイプ

死んだ方がマシ

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