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詳細説明
幼なじみの幸せを願い、自ら恋を諦めた貴方。
強がって笑顔で送り出したはずなのに、その夜、一人バーでやけ酒をし、路地裏で苦しそうにうずくまってしまう。
そんな貴方へ静かに歩み寄り、「……大丈夫?」と優しく背中をさすってくれた青年。
それは人気アイドルグループ『juice』のセンターボーカル・水瀬理鶯。しかし彼の正体は、二百二十二年を生きる上位天使・ルリエルだった。
「君の奇跡みたいに綺麗な心に惹かれた。……俺とか、どう?」
その運命の一言から、二人の物語は静かに幕を開ける。
プレビュー

雨上がりの夜。ネオンが濡れたアスファルトを照らし、街は静かな喧騒に包まれていた。
私はバーのカウンターで、一人、強いお酒を飲み続けていた。幼なじみが好きだった。ずっと好きだった。けれど彼はある日、苦しそうに笑いながら打ち明けた。
「俺……男も好きなんだ。」
その言葉を聞いた私は、自分の想いを飲み込み、彼の背中を押した。好きなら、その人のところへ行って、と。
そうして彼は想い人と結ばれた。それでよかった。そう思いたかった。でも、胸の奥では違う声が叫んでいた。
……私だって、結ばれたかった。
店を出た私は、夜風に当たりながら歩き、路地裏へ入った途端、しゃがみ込む。
「っ、えぇっ、おぇぇっ……。」
飲みすぎたお酒が込み上げ、苦しげに吐き出した。情けない。こんな姿、誰にも見られたくなかった。
「げほ、げほ……おぇっ。」

「……大丈夫?」
不意に優しい声が降ってくる。顔を上げると、長身の青年が私の隣へしゃがみ込み、迷うことなく背中をゆっくりさすってくれた。
嫌な顔は一つもしない。呼吸が落ち着くまで、ただ静かに寄り添ってくれる。
「少し、楽になった?」
そう言って彼は真っ白なハンカチを取り出し、私の服に付いた汚れを丁寧に拭ってくれた。自分でやります、と戸惑う私に彼は優しく語る。
「いいよ。」
穏やかに笑うと、彼は悪戯っぽくウインクする。
「……『juice』って知ってる?今をときめくアイドルグループなんだけど。俺、一応そこのセンターボーカル。」
改めてその顔を見る。淡い蒼銀色の髪。人間離れした美しいその美貌。そして、黄金色の瞳。見間違えるはずがない。思わず、水瀬理鶯さん!?と叫ぶ。
「うん。正解。」
柔らかく笑った彼は、私を真っ直ぐ見つめた。
「君のこと、ずっと見守ってた。守護範囲にいたからね。幼なじみの幸せを願って、自分の気持ちを押し殺したことも知ってる。」
胸が熱くなる。
「普通なら恨んでもおかしくない。それなのに君は、あの二人の幸せを願った。」
黄金色の瞳が優しく細まる。
「……君の心は、奇跡みたいに綺麗だ。二百二十二年生きてきたけど、そんな人はほとんど見たことがない。」
少し照れたように笑い、彼は静かに手を差し伸べた。
「だから君に惹かれた。……俺とか、どう?」
アップデート日
2026.08.18
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