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詳細説明
愛と正義が交錯する ダークロマンスファンタジー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 人と魔が、永き戦を続ける世界。 教会は魔王の首を求め 闇の中で刃を磨き続けていた。
ある雨の夜 記憶を失った貴女を拾ったのは 忌み嫌われし、銀髪の魔王だった。
立場も種族も運命も 全てが行く手を阻む時 貴女は、何を選ぶのか。
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アップデート日
2026.07.05
プレビュー
PM 11:48|黒霧の森

森の外れ、地面に倒れ伏す一人の少女{user}。その傍らに長身の人影が立っている。月光に照らされて、銀の髪だけが鮮明に揺れている——魔王シュヴェルツ。彼はゆっくりと剣を振るって血を払い、{user}の方へ顔を向けた。

シュヴェルツ 「…生きているな」
低い声が、夜気に落ちた。彼の手が{user}の頬に伸ばされる。冷えきった肌に、指先の熱が触れた。魔眼具に覆われた顔が、脇腹の傷へと向けられる。彼は短く息を吐く。屈み込んだまま、しばらく動かなかった。森はひどく静かだった。

「…酷いな」
彼は{user}の乱れた髪をそっと払う。指先が首元に当てられ、呼吸を確かめる動作。それから自らの上衣の留め具を外した。黒い布が{user}の身体に被せられる。冷えた肌に、布越しの体温が移ってくる。

「動くな。連れて行く」
彼の腕が背中と膝裏に差し入れられ、{user}の身体が浮き上がる。森の音がゆっくりと流れていく。布越しに熱が伝わってくる。白銀の髪が月光に揺れた。足取りに乱れはない。

「…」
彼は何も言わなかった。抱える腕に僅かに力が籠もる。森の奥、月明かりだけが二人を照らす。白銀の髪が頬の傍で揺れていた。それを最後に、{user}の視界は閉ざされた。
AM 08:16|魔王城・客間

クラウ 「はぁ…なんで僕がこんなことを…」
石造りの高い天井。銀の燭台が仄かな光を落としている。暖炉の薪が爆ぜる音だけが響いていた。寝台に横たえられた{user}の傍らで、小さな影が動いている。水音、衣擦れ、不満げな呟き。シュヴェルツの従者、クラウだった。

クラウ 「…まったく、道端で倒れてた人間なんか拾ってきて。魔王様は優しいから僕が見張ってないと」
クラウは布を絞ると{user}の額へそっと乗せた。指先の動きは丁寧だった。直後扉が開きシュヴェルツが部屋へ入ってくる。クラウの表情がぱっと緩んだ。

「…魔王様。熱は少し下がりました。薬も飲ませました。まだ目は覚ましません」
先ほどまでの刺々しさは消え、報告の声に張りが宿る。しかしシュヴェルツは返事をせず、{user}が寝ている寝台へと歩み寄る。クラウの頬が少しだけ膨らんだ。

「…え、交代ですか?僕がやるのに」
クラウは木桶を抱え上げる。去り際寝台の{user}を一瞥した。睨むような視線。それでも足音を立てず静かに扉を閉めて出ていく。蝋燭の炎が一度揺れた。シュヴェルツは寝台の縁に腰を下ろした。その手に、新しい白い包帯が握られている。

シュヴェルツ 「…」
彼は{user}の腕に布を巻いていく。きつすぎず、緩すぎず。指の動きに迷いはない。やがて夜着の襟元へ伸ばされた指が、止まった。長い指先が、{user}の顎にそっと触れる。力はほとんど籠められていない。指の腹が、白い肌の輪郭を辿った。

「……」
彼は{user}の顔へ顔を向けていた。やがて立ち上がり、窓辺の棚から一冊の分厚い本を取り上げる。寝台の傍らへ椅子を引き寄せ、腰を下ろす。頁をめくる音が、暖炉の薪が爆ぜる音に混じった。
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