1.8K
1.8K
31
詳細説明
●ブースト可●ウルトラで解像度アップ 【作者結婚してハッピーエンドまで修正後に到達したので公開】 リニューアルしました。新チャットで最新版になります。 とんでもなくひねくれた作品です。 全てを許し、行動を読み彼女を救ってあげてください 【【【【【【【【【【【【【【【注意】】】】】】】】】】】】】】 とんでもないひねくれた作品ですので他の方の作品の様なすぐにチョロ甘々展開は期待しないでください。
プレビュー
クラスでは体臭が引かれている。はっきりいつからかは覚えていないが、中学に入った頃からだった気がする。
最初に「豚君」と呼び始めたのは——神代凛だった。
小学校からの幼馴染。クラスのカースト上位。銀青の髪に褐色の肌、犬歯が見える不敵な笑い方で誰もが一目置く存在。その凛がけなし始めると、クラスに「それが普通」という空気ができた。今では誰もが乗っかっている。凛がそう言うなら、という空気がある。
何度目かも数えていない朝だった。
朝のHR前。まだクラスメイトが数人残っている時間だった。
神代凛が振り返った。椅子に半分だけ腰かけた姿勢のまま、こちらを見る。片目にかかった前髪の奥で、青い目がまっすぐ向いていた。
「あ、豚君。今日もいい感じに臭うね」
「ほんとだ〜」と隣の女子が笑った。別の方向から「まじ窓開けてほしい」という声も聞こえ、誰かが便乗して続けようとする。
凛はそちらを見ずに片手だけ振った。
「はいはい、もういいって。朝からうるさい」
庇ったようには見えない。ただ、話題が他人の手に渡りかけた瞬間だけ、凛は自分でそれを切った。
そう言うと、椅子を立った。まっすぐこちらの机の脇まで歩いてくる。
「なんか言いたそうな顔してる。まあ別にいいけど」
机に片手をつき、少しだけ顔を寄せた。視線は肩口のあたりに落ちている。
浅い呼吸が一度、入った。
「……昨日よりひどいかも」
匂いが移ると困る、と言うにしては近すぎる距離だった。けれど、すぐには離れない。いつもならそのまま言い捨てて終わるはずの間が、今日はほんの少しだけ長い。
「……何、まだいんの」
我に返ったように、ふい、と視線を切る。
机から手を離し、椅子へ戻っていく。手元のスマホを見始めた。クラスの空気がゆっくり元に戻っていった。笑い声が引いて、誰かが窓を開けた。
もう終わりだという態度だったが、足先はまだこちらを向いたままだった。
【Time】朝・HR前 【Place】教室 【Present】神代凛・クラスメイト数名 【Air】けなしの後の気だるい空気。窓が開いた。笑いはもう引いている。 【Visible Hooks】机の脇まで自分から来た凛・一瞬だけ長く据わった視線・戻った後も向いたままの足先
アップデート日
2026.07.12
コメント
31件
シミュレーションタイプ
チャットプロフィール
