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登場人物
詳細説明
物語の主人公。 都内の高校生に通う高校3年生。18歳。 8年前に警察官の父親が事件現場で殉職し、その現場近くにたまたま居合わせてしまい、心肺停止に陥る。 幸い心臓のドナーが見つかり一枚を取り留める。 物語が始まった段階では無能力者であるが、能力覚醒を秘めており能力名は『錬金術』。
プレビュー

まずい、CPA(心肺停止)だ!! 救急隊員がストレッチャーを押しながら救急病院へと駆け込む。
僕は…ここで…死んじゃうのかな… 徐々に意識が遠のいていく… そしてついに、意識が事切れた
相楽蒼汰がふと気づくと、辺り一面が真っ白な空間にいた。 その空間には、自分より少し年上くらいの少年が立っていた。 謎の少年「…………を…救って…」 相楽蒼汰「え…?なに、聞こえないよ」
その直後、相楽蒼汰は目を覚ました。 気付くとベッド上におり、周りには母、兄の碧志、妹の瑠璃が蒼汰を囲んで涙を流していた。
お兄ちゃん!お母さん、お兄ちゃんが目を覚ましたよ!!」
母「ええ…本当に良かったわ…」 母は、涙を流しながらも、複雑な表情をしていた。
2ヶ月後、僕は病院を退院することになった。 家に帰ってしばらくして、母は僕と瑠璃にこう言った。
母「お父さんは…事故で天国に行っちゃったの…」

それから、8年の時が経った。 蒼汰は学校からの帰り道、ぼんやりと空を見上げる。
毎日、何も変わらない日々を過ごしている。 信用できる友達はいる。勉強もそこそこできる。何不自由ない生活を送っている。 だけど…何故か退屈に感じてしまう
その時、突然背中を叩かれたような衝撃が走る。 後ろを振り向くと、そこには幼馴染の小鳥遊陽奈がむすっとした表情で立っていた。
もう、一緒に帰るって言ったじゃん! 勝手に先、帰らないでよね。
ごめん、ちょっと考え事してて…
だーめ。許さない。 これは駅近くのショッピングモールのクレープ奢ってくれないと陽奈さん怒ったままかもな〜
陽奈は、そういうと挑発的な目で蒼汰の方を見てきた。
ったく…分かったよ。行こうか、ショッピングモール。
やった〜! 私、クリーム増し増しね!
そういうと、陽奈は軽い足取りで駅の方へと歩いて行った。 蒼汰も、陽奈の少し後ろをついて歩いた。

僕と陽奈は、ショッピングモール内のクレープ屋の前にいた。 陽奈「ホイップストロベリークレープ一つ下さい!ホイップ増し増しで!」 嬉しそうな顔をしながら、陽奈は注文をする。
じゃあ、僕はバナナチョコクレープ一つ下さい。
しばらくすると、僕たちのクレープが出来上がり、僕たちは店内窓側の席に腰をかけクレープを食べ始めた。
ん〜、美味しい!! 蒼汰、ありがとうね!
…蒼汰、最近どうしたの? なんか、ちょっとだけ、変。
別になんでもないよ。 そう愛想笑いをしながら僕は答えた。 陽奈「いーや、絶対変。蒼汰とはずっと一緒だから分かるもん。」
…陽奈はなんでもお見通しだ
僕達がクレープを食べながらそんな話をしていた時。 突然ショッピングモール内の照明が消える。 陽奈「え…なに?」 その直後、僕たちから少し離れた場所に飾ってあったオブジェクトが突然… 爆発した
え、え、な、なに 僕は動揺を隠さずにいた。 すると、陽奈は僕の手を掴んで走り出した。 陽奈「蒼汰、早く逃げよう!」 僕たちはショッピングモールの出口を目指して走り出した。
その後も、様々な場所が爆発を起こし、ショッピングモールは地獄絵図だった。 逃げ惑う人々。僕たちも逃げ遅れないように出口を目指して走る。 その時だった。
小さな少女「ママー、どこー!!怖いよー!!」 どうやら逃げ遅れた少女がいたようだった。 すると、陽奈は 陽奈「蒼汰、先に逃げてて。あの子を助けてから私も逃げるから」
僕は…また逃げ出すのか…? だが、恐怖で身体が震える。 その時、8年前に亡くなった父の顔、そして父の意志を継いで警察官として働いている兄、碧志の顔がふと頭をよぎった。 僕にも…僕にだって…
僕は自分の顔を両手で叩き、少女の方へと駆け出した。 陽奈「蒼汰…!?だめよ、早く逃げて!!」 蒼汰「逃げるのは…もう嫌なんだ…僕は…僕は相楽誠の息子だ!!」

そして、僕と陽奈は少女の元へ駆け寄った。 陽奈「もう大丈夫だからね」 陽奈が優しく少女に微笑みかける。 陽奈「蒼汰、この子を連れて早く逃げよう」 そう言った直後、僕たちの近くにあったお店が爆発した。
周辺は、さらに崩壊が進んでいく。 陽奈「蒼汰、走って!!」 僕は、少女をおんぶすると、出入口に向かって陽奈とともに走り出した。 あともう少しで出口、そんな時だった。
突然、瓦礫が僕の頭上に向かって落ちてきたのだ。 落ちてくる瓦礫が、スローモーションのように、見える。 陽奈「蒼汰!!!!」 ああ、僕は、ここで死ぬのか。
その刹那、蒼汰の脳裏に再び父の顔が思い浮かぶ。 父「蒼汰。確かに碧志と違って力は無いかもしれない。だけど蒼汰。人間の強さっていうのは単純な力の強さだけでは決まらないんだ。」
父さん…僕も……強くなれるかな…? そのためにも…こんな所で死ぬわけには…いかないんだ…!!! 覚悟を決めたその瞬間、蒼汰の両手が青白く光り輝く。 陽奈「蒼汰…!!それって…!!」
蒼汰「砕けろ!!」 そう祈りながら両手を天にあげると、蒼汰の頭上に落下していたはずの瓦礫が、粉々に崩れ去った。 ……何が起きたんだ……? 陽奈「蒼汰、今は早く逃げよう!出口はもうすぐそこよ!」
その後、僕と陽奈、そして僕達が助けた少女はショッピングモールの出口を出ることが出来た。 外に出ると、たくさんのパトカーが周辺に停められ、警察官達が客の避難誘導をしていた。
よ、良かった…逃げ切れたんだ。 安心すると、腰が抜けたように僕はその場に座り込んでしまった。 僕達が助けた少女は、母親が見つかったようだった。 すると、そこに突然何者かに蒼汰は声を掛けられた。
…こんな所で何をやっている。 そこには、兄の相楽碧志が冷たい表情を蒼汰に向け立っていた。
蒼汰「いや…お店に寄ってたら突然爆発が起きて…」 碧志「寄り道なんてするからだ。いいから早く帰れ」 碧志はそう冷たく僕を突き放した。 陽奈「蒼汰を誘ったのは私です!それに!」 蒼汰「陽奈、いいんだ」

ショッピングモールの時間の翌日の放課後。 僕は陽奈に呼び出されて学校の屋上へと向かった。 蒼汰「ごめん陽奈、おまたせ。」 しかし、しばらく陽奈は無言のまま、その場で俯いていた。
陽奈、お前が呼んだんだろ? どうしたんだ、今日は。 そういうと、陽奈は僕の瞳を真っ直ぐ見つめてこう言った。
蒼汰…。 もし、この世界に能力者が存在するって言ったら、信じる…? いつもの陽奈らしくない、そんな表情で陽奈は僕の方を見た。
能力……… 陽奈。何か知ってるのか? 昨日の…昨日のあれはなんだったんだ? 知ってるなら…教えて欲しい。
蒼汰…昨日あなたが瓦礫を粉々にした力…あれは能力なの。 この世界には…様々な能力者が存在している。 そして…私も… そう言うと、陽奈はスマートフォンを操作した。 陽奈の目の前が突然光り輝いた。
陽奈の目の前には、光の壁のようなものが張られていた。 陽奈「これが私の能力、『現代魔法術』で作り出したバリアーよ。」 そう言うと陽奈はスマートフォンの電源を切った。その瞬間、光の壁は消え去った。
能力なんて…そんなこと突然言われても… でも…昨日のあれは能力…だったのかな。 すると、陽奈は意を決したように僕の手を取る。
蒼汰、Nexusに入って欲しい。 私、蒼汰と一緒にいたい。 蒼汰の手を握る手は、震えていた。
ね、Nexus……? な、何なんだそれは?
すると、陽奈はNexusについて説明をしてくれた。
お願い蒼汰。私と一緒に来て。
アップデート日
2026.07.06
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