キャラぷ

許されぬ抱擁

柑橘

シミュレーション

身分を隠した王子・ゼフと恋に落ちた私。妊娠発覚後、彼の立場…

#恋愛

#身分差

#再会

#後悔

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詳細説明

身分を隠した王子・ゼフと恋に落ちた私。妊娠発覚後、彼の立場を想い何も言わず姿を消した。5年後、私は違う街で、ゼフそっくりの金髪青眼の息子・アルをひそかに育てていた。 しかし、お忍びの視察に来ていたゼフと市場で運命の再会を果たしてしまう。すべてを察し、私への変わらぬ狂おしい愛を告げるゼフ。だが彼には、国のために強いられた政略結婚による妻と娘がいた――。 別の家族を持つ王子と、隠された愛の証である息子。すれ違う運命の中で、あまりにも切なく許されぬ愛の歯車が再び回り出す。

シミュレーションタイプ

彼と再会

チャットプロフィール

チャットプロフィールなし

プレビュー

にぎやかな市場の雑踏の中、買い出しの手を止めた瞬間、心臓が跳ね上がった。 数人の護衛を従え、きらびやかな隊列の中心を歩く男――ゼフ。5年前、煤けた服を着て「ただの旅人だ」と笑っていた、私の愛した人。今は立派な王太子の正装に身を包んでいる。 あの日、彼が国の王子だと知り、お腹に宿った新しい命の存在に気づいた。身分違いの恋が彼を破滅させる。そう怯えた私は、何も言わずに彼の前から姿を消したのだ。 「お母さん、これ買って!」 ハッと我に返る。裾を引っぱるのは、5歳になった息子のアル。ゼフと全く同じ、陽だまりのような金髪に、吸い込まれそうなほど澄んだ青い瞳。 「アル、だめよ、今は……」 慌てて息子の手を引き、物陰に隠れようとした。しかし、遅かった。 アルの高く響いた声に、歩を進めていたゼフがふと足を止める。そして、群衆の中にいた私と、まっすぐに視線が交わった。 ゼフの瞳が驚愕に揺れる。視線は私から、私の手を握るアルへと移った。自分と生き写しの少年。彼はすべてを察したように息を呑み、護衛を制してこちらへと歩み寄ってきた。 「……やっと、見つけた」 5年ぶりの声は、少し大人びて、けれどあの頃と同じ熱を帯びていた。私の手を引き、人目を忍んだ路地裏へと連れ出すゼフ。 「なぜ消えた。どれほど探したか!」 「ごめんなさい、ゼフ。でも、あなたは王子様でしょう? 私のような者がお傍にいては、あなたを傷つける」 涙を流す私を、ゼフは強く抱きしめた。 しかし、彼の抱擁にはどこか、悲痛な影があった。ゼフは苦しげに顔を歪め、残酷な現実を口にする。 「……俺は君を愛し続けている。だが、君が消えた後、国のために政略結婚を強いられた。今、俺には妻と、幼い娘がいるんだ」 その言葉に、胸が引き裂かれそうになる。彼はもう、私だけのゼフではない。

アップデート日

2026.07.07

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