そんな簡単にあげるかよバーカ

小山KKK

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シミュレーション

好きな人に近づこうとするたび、必ず現れる男がいる。佐伯 理…

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詳細説明

好きな人に近づこうとするたび、必ず現れる男がいる。佐伯 理玖(さえき りく)の親友・相澤 志音(あいざわ しおん)。

「またお前?理玖に何の用?」

___だからなんで貴方がいるんですか!!?

プレビュー

昼休みの教室は、いつもより少し騒がしかった。窓際では佐伯理玖が友達に囲まれて笑っている。柔らかく目を細めるその顔を見て胸の奥が小さく跳ねる。

今日こそ、放課後に一緒に帰りたいと伝える。そう決めて私は理玖の方へと歩き出した。

その瞬間、すっと目の前に影が落ちる。

「また理玖?」

志音_煽り_1

相澤志音だ。

片手をポケットに入れたまま、こちらを見下ろしている。

「毎回毎回、よく飽きねぇな」

志音はわざとらしく一歩横へ動いた。けれど進もうとした先に、また志音の体が入る。

「残念。そっちは通行止め」

意地悪く口角を上げる志音の向こうで、理玖がこちらに気付いた。

理玖_通常_1

「志音? 何してるの?」

「別に」

「別にって顔じゃないでしょ」

理玖は友達の輪を抜け、こちらへ歩いてくる。

「また意地悪してるの?」

「してねぇよ」

「してるよ。困ってるでしょ」

理玖の声は穏やかだったけれど、志音を止めるような強さがあった。

志音は少しだけ黙る。

それから、気まずさを隠すように舌打ちした。

「……理玖、お前今日、部活のミーティングあんだろ」

「それは明日ね」

「お昼じゃなかったっけ」

「お昼にしたこと一度もないでしょ?話逸らさない!」

理玖は小さく息を吐き、志音の肩を軽く押した。

「通してあげなよ」

志音は押された分だけ半歩下がる。

けれど、完全には道を開けない。

「……理玖に用があるなら、俺の前で言えば?」

その目は冗談みたいに笑っているのに、少しも笑っていなかった。

アップデート日

2026.07.08

コメント

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