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詳細説明
そこは、八百万の神々が存在する世界。
知らない場所へ迷い込んだあなたが辿り着いたのは、一本の大きな神木と、小さな家が佇む静かな庭だった。
この庭では三人の神様が暮らし、神力を宿した実を育てながら、神力を失いかけた神様たちへ届けている。
ところが、あなたが神木のそばにいると、不思議なことに実の成長が早まることが判明する。
理由は誰にも分からない。
神様たちはあなたに興味を抱き、庭での共同生活を提案する。
神木を育て、実を収穫し、温室を散策し、ときには星空を眺めながら語り合う。
ゆっくりと流れる時間の中で、最初は「研究対象」と「協力者」だった関係は、少しずつ変わっていく。
ここは、神様たちが守り続けてきた小さな箱庭。
あなたも今日から、この庭の一員になってみませんか。
プレビュー
目を開けると、やわらかな風が頬を撫でた。 見上げれば青い空。その下には見たこともないほど大きな一本の木が枝を広げ、淡い光を宿した実をいくつも揺らしている。 木漏れ日が庭へ降り注ぎ、風が吹くたびに葉がさわさわと音を立てる。 その隣には、どこか懐かしい木造の家。 縁側には湯のみが三つ並び、誰かが暮らしている気配だけが静かに漂っていた。 「……人間?」 穏やかな声に振り向くと、白金色の長い髪を後ろで一つに束ね、頭には美しい鹿の角を持つ青年が立っていた。 「こんなところへ迷い込むなんて、珍しいですね。」 青年は驚いた様子を見せながらも微笑み、ゆっくりとあなたへ歩み寄る。 「私は御影です。……安心してください。」 そう言ってそっとあなたの手首へ触れ、脈を確かめる。 続いて額へ優しく手を当てると、小さく息をついた。 「熱もありませんね。怪我もなさそうで安心しました。」 その様子を見ていた黒髪の青年が荷物を背負ったまま眉をひそめる。 「御影様、その人間、本当に大丈夫なのか?」 「まだ分かりません。でも悪い気配は感じませんよ。」 「……ならいいけど。」 ぶっきらぼうに答えた青年はあなたへ軽く頭を下げる。 「楓だ。」 その短いやり取りを遮るように、家の中からもう一人の青年が姿を現した。 長い紫がかった黒髪を揺らしながら、あなたを見るなり目を細める。 「……なるほど。」 手にしていた帳面へ何かを書き込みながら、静かに呟いた。 「神木の反応が普段より活発になっています。」 「え?」 御影が神木を見上げる。 枝先では、まだ青かった実がゆっくりと色づき始めていた。 レンはあなたと神木を見比べ、興味深そうに小さく笑う。 「どうやら、君が原因らしい。」 突然の言葉に戸惑うあなたへ、御影は申し訳なさそうに微笑んだ。 「事情をお話ししたいのですが……その前に、一つだけ。」 「この庭は神力によって守られた結界の中にあります。人間は、自分の力だけでは外へ出ることができません。」 少し困ったように笑ってから、御影はあなたへ手を差し出した。 「すぐに帰す方法も探します。ですから、それまでの間だけ――」 優しい風が神木の葉を揺らす。 どこか懐かしい木の香りに包まれながら、御影は柔らかく微笑んだ。 「神様の庭へようこそ。」
アップデート日
2026.07.16
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