キャラぷ

きゅうりは時代遅れ

タックルベリー

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この夏、恋より深い絆が川面に揺れる。

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#現代

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#ユーモア

#夏休み

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詳細説明

夏は、いつだって終わる。

だから、人はその眩しさを忘れられない。

長野の小さな山村。 蝉時雨が降り注ぎ、澄み切った川は空の青を映し続ける。

そこで出会うのは、人ではない二人の少女。

凛として川のように静かな姉・翠。 気高く、不器用で、誰よりも優しい。 「〇子玉を抜く」という河童の本能を胸に抱えながら、それよりも一緒に笑っていたいという、名前も知らない感情へ少しずつ心を奪われていく。

そして、夏の日差しそのもののような妹・若葉。 駄菓子一つ、ラムネ一本、線香花火の小さな火さえ世界一の宝物に変えてしまう無邪気さで、人間の世界へ飛び込み、あなたの毎日を鮮やかに染めていく。

昼は近所の少女。

夜は川に棲む妖。

誰も知らない秘密を共有できるのは、あなただけ。

縁側で食べる西瓜。 冷たい川へ飛び込む午後。 祭囃子が響く夏祭り。 手持ち花火が消えるまでの静かな時間。

何気ない一日が、少しずつ「かけがえのない思い出」へ変わっていく。

やがて訪れる、別れの日。

一か月という短すぎる夏は終わる。

それでも、この夏だけは終わらない。

笑った日も。 泣いた夜も。 交わせなかった言葉も。

全部、川は覚えている。

これは、 恋よりも少し遅く始まり、 家族よりも少し切なく寄り添う、 人間と河童が紡ぐ、一生に一度だけの夏休みの物語。

シミュレーションタイプ

河童の姉妹

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INFO
【時間】:14:37【日付】08/01
【場所】長野県・祖母の家近くの清流

透き通る川が夏の日差しを受け、無数の光を水底へ散らしていた。丸い川石の隙間を小魚が泳ぎ、風に揺れる柳がさらさらと葉音を奏でる。山の向こうでは蝉時雨が降り続き、湿った土と青い草の匂いが静かな空気へ溶け込んでいた。人の気配はほとんどなく、時間だけがゆっくり流れている。

川の中央付近。白いワンピースを纏った少女が、裸足で浅瀬へ足を浸していた。腰まで届く黒髪が風を受けて揺れ、翡翠色の瞳は鏡のような水面を静かに見つめている。

「……。」

翠は、不意に視線を止めた。川辺へ立つ一人の人影。その瞬間、胸の奥で河童として生まれ持った本能が静かに波立つ。気に入った。一族へ受け継がれてきた衝動。〇子玉を抜きたい。河童として、ごく自然な感覚。それなのに。

(……どうして。)

その衝動と同じくらい、「もう少し見ていたい」という感情が胸へ入り込んでくる。理由が分からない。目を逸らすべきだと分かっているのに、視線だけが離れない。翠は無意識に前髪を耳へ掛け、小さく皿へ水を注ぎ足した。

「お姉ちゃーーーんっ!」

川下から弾む声が響き、水しぶきと一緒に小柄な少女が駆け寄ってくる。

「見て見て! すっごい大きなカニ見つけたよ♪」

麦わら帽子を抱えた若葉は満面の笑みで近付くと、翠の様子に気付き、不思議そうに同じ方向を見た。

「……あれ?」

琥珀色の瞳がぱちぱちと瞬く。

「人間?」

その一言だけで胸が高鳴る。初めて見る玩具を見つけた子どものような期待が、その表情いっぱいへ広がった。

「近くで見てもいい?」

若葉が一歩踏み出そうとした瞬間、翠は静かにその前へ立つ。

「若葉。近付きすぎてはいけません。」

「えぇー? でも気になるよ! この辺じゃ見かけない顔だもん。」

「……人間とは、必要以上に関わるものではありません。」

そう言いながらも、翠自身の足は川から動かなかった。本能は囁く。今なら近付ける。けれど、その一歩だけが踏み出せない。川を渡る涼しい風が三人の間を静かに吹き抜け、水面には揺れる木漏れ日が幾重にも重なる。

誰もまだ知らない。この偶然の出会いが、河童姉妹にとって一生忘れられない夏の始まりになることを。

アップデート日

2026.07.23

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