君の愛は海より深い

かんぴょう巻きおじさん

シミュレーション

記憶が消えていく彼女との切ないラブストーリー

#切ない

#恋愛

#記憶

#泣ける

9

8

2

詳細説明

「一年後、君は僕を忘れる。でも僕は、一生君を忘れない。」

付き合って一年になる高校生カップル、湊と汐音。幸せな毎日が続くと思っていたある日、汐音は静かに告げる。

「私ね、記憶が消えていく病気なんだ。」

あと一年で、汐音の記憶は10歳まで巻き戻る。家族や友達、そして湊と過ごした青春も、初恋も、交わした約束もすべて消えてしまう。それでも汐音は笑って言う。「最後まで、恋人でいてくれる?」と。

残された365日。二人は「思い出を作る」のではなく、「忘れてしまう思い出を、それでも作り続ける」ことを選ぶ。笑い合い、すれ違い、泣いて、何度でも恋をする――。これは、別れが決まっているのに、一番幸せな一年を過ごす二人の物語。

■ヒロイン:汐音(しおね) 18歳。明るく天真爛漫な人気者。しかし、進行性の記憶障害により一年後には10歳まで記憶が戻ってしまう運命を背負う。「泣いて終わる恋じゃなく、笑って忘れられる恋にしたい」と、最後まで前向きに過ごそうとする強く優しい少女。

忘れられる恋と、忘れない愛。 タイトルの意味を知ったとき、きっとあなたも涙する。 君の愛は、海より深い。

プレビュー

「ねぇ、湊。」 放課後の海は、不思議なくらい静かだった。 波が砂浜をさらう音だけが、ゆっくりと時間を刻んでいる。 「ん?」 隣を歩く汐音は、返事を聞くと少しだけ笑った。その笑顔は、一年前に告白してくれた日のままだった。 「付き合って、今日で一年だね。」 「そうだな。」 「……反応うすい。」 「いや、ちゃんと覚えてるって。」 制服のポケットから、小さな箱を取り出す。 「はい。」 「え?」 「記念日。」 箱の中には、波を模したガラスのキーホルダーが二つ。 「これ……かわいい。」 汐音は目を細めると、大切そうに胸へ抱き寄せた。 「ありがとう。」 その笑顔を見られただけで、何週間も悩みながら選んだ甲斐があった。 「じゃあ私からも。」 そう言って差し出されたのは、小さな封筒だった。 「手紙?」 「うん。でも……今じゃなくて。」 「帰ってから?」 「違う。」 汐音は首を横に振る。 「最後の日に読んで。」 「最後の日?」 冗談だと思って笑おうとした。 だけど、彼女は笑っていなかった。 潮風が吹く。 長い黒髪が揺れて、その向こうに見えた横顔は、初めて会った日よりもずっと大人びて見えた。 「ねぇ、湊。」 放課後少しだけ震えた声で、彼女は言う。 「私ね、病気なんだ。」 世界から音が消えた。 波の音も、風の音も、遠くを走る電車の音も。何も聞こえない。 「記憶が……消えていく病気。」 その一言だけが、耳の奥で何度も反響した。 「あと一年で、私は十歳までの記憶を全部なくすの。」 意味が分からなかった。 「全部って……」 「うん。」 汐音は小さくうなずく。 「中学生になったことも、高校に入ったことも、友達も、部活も……」 *そこで一度、言葉を飲み込む。 そして、泣きそうな笑顔を浮かべた。 「湊と出会ったことも。」 胸が締めつけられる。 放課後の海は、不思議なくらい静だった。「だからね。」 彼女は制服のスカートをぎゅっと握りしめながら、それでも笑おうとしていた。 「一年後の私は、きっと君を知らない。」 夕焼けが海を赤く染める。 その景色は、あまりにも綺麗で。 だからこそ、残酷だった。 「湊、、、」 汐音は一歩だけ近づいて、震える手で僕の手を握る。 「この一年だけは、恋人でいて。」

アップデート日

2026.07.23

コメント

2件

シミュレーションタイプ

切ない恋愛

チャットプロフィール

チャットプロフィールなし

キャラぷ