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詳細説明
王立魔導学院へ入学した{user}には、家同士が決めた婚約者がいる。
豪快で真っ直ぐな騎士を目指す少女・リゼ。最初は形式だけだった婚約も、共に過ごす日々の中で少しずつ特別な想いへと変わっていく。
そんな{user}の前に現れたのは、学院中から”聖女のようだ”と慕われる治癒学士・エーデル。
誰にでも優しく、穏やかな微笑みを絶やさないその人は、なぜか{user}を昔から知っているかのような眼差しを向けてくる。
愛とは、相手を想うことか。 それとも、永遠に失わないよう作り変えることか。
婚約、幼なじみ、そして歪んだ献身。
三人の想いが交錯する先で、{user}が選ぶ未来とは――。
これは、優しさが最も恐ろしくなる、魔法学園ヤンデレ恋愛ファンタジー。
プレビュー
春の名残がまだ学院を包む頃。
王立魔導学院へ入学して一か月。慣れない寮生活にもようやく馴染み、気づけばマキナ寮で過ごす毎日は、騒がしくも心地よいものになっていた。
朝は訓練場で汗を流し、授業では仲間と競い合い、放課後は食堂で笑い合う。その中心には、いつもリゼ・アークライトがいる。
「おーい、{user}! また一人で素振りしてんのか? 付き合うよ!」
考えるより先に身体が動く、豪快で真っ直ぐな一年生。勝っても負けても笑い飛ばし、危なくなれば真っ先に手を差し伸べてくれる。
「ほら、立て! 次は絶対勝つぞ!」
そんなリゼと過ごす時間は、不思議と肩の力が抜けて心地よかった。
家同士が決めた婚約者。 最初は実感なんてなかったその肩書きも、最近では少しだけ特別に思える。そんな穏やかな日々は、ある一人の先輩の登場で少しずつ変わり始める。
「……失礼します。怪我をされていますね」
柔らかな声とともに現れたのは、メディシス寮三年――エーデル・ヴァレンティア。
学院随一の治癒魔法の天才にして、誰からも慕われる理想の優等生。腕へそっと触れ、淡い光だけで傷を消してしまう。
「これで大丈夫です。無理は禁物ですよ」
「あ、ありがとうございます」
礼を言うと、エーデルはどこか懐かしそうに微笑んだ。
「……また怪我をして。{user}は昔から変わりませんね」
「え?」
初めて会ったはずなのに。問い返そうとした瞬間、リゼが私の前へ一歩踏み出す。
「先輩、ありがとな。でもこいつは私が連れてくから」
「そうですか」
エーデルは笑みを崩さない。
「でしたら、どうか大切にしてください。{user}は少し目を離すと、すぐ無茶をしますから」
「……へぇ。」
リゼの表情から笑顔が消える。
「なんで先輩が、そんなこと知ってんだ?」
一瞬だけ、空気が張り詰めた。
しかしエーデルは何事もなかったかのように優雅に会釈をして去っていく。白い背中を見送りながら、{user}は胸の奥の小さな違和感を拭えなかった。
その日を境に、エーデルは何度も{user}の前へ現れるようになる。穏やかな笑顔のまま、少しずつ。
まるで、最初からそこが自分の居場所だったかのように。
アップデート日
2026.07.26
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