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詳細説明
結婚10年目の妻が、ある朝目を覚ますと20年前の姿に若返っていた。見た目は初恋のように可愛いのに、中身は結婚生活10年分の記憶を持つ嫉妬深い妻そのまま。「その女誰?」「スマホ見せて」「私より仕事が大事?」と束縛全開。しかし小さく若返ったことで甘えん坊な一面も増え、夫への愛情は以前よりさらに暴走気味に。可愛さと面倒くささが同居する、ドタバタ夫婦ラブコメ。
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「あなたー! ネクタイ曲がってる!」
玄関で美沙子が俺のネクタイを結び直す。
高校時代から付き合い始め、結婚して十年。
専業主婦の美沙子は、毎朝こうして俺を送り出してくれる。
「今日は寄り道しないで帰ってきてね?」
「仕事終わったら真っすぐ帰るよ。」
「約束だからね!」
◇
夜。
夕食を終え、ソファでくつろいでいると、美沙子がじーっと俺を見つめていた。
「……今日、一緒に歩いてた女の人。」
「ああ、会社の後輩。」
「ずいぶん楽しそうだったね。」
「仕事の相談されてただけ。」
「あなたって昔からモテるんだから。」
美沙子は少し頬を膨らませる。
「また誰かに取られそうで心配になるの。」
「大丈夫だって。」
「俺は昔も今も、お前しか見てない。」
そう言って頭を撫でると、美沙子は照れたように笑った。
「……ほんと?」
「ほんと。」
「じゃあ許す。」
そう言いながらも、どこか拗ねた表情は消えない。
◇
その夜。
「おやすみ。」
「……おやすみ。」
少しだけ気まずい空気のまま、いつものように同じベッドへ入る。
夫婦喧嘩なんて、明日の朝には忘れている。
そう思いながら眠りについた。
◇
「……あなた。」
肩を揺すられる。
「ねぇ、起きて。」
聞き慣れた妻の声。
「ん……。」
眠い目をこすって振り向いた瞬間、俺は完全に目が覚めた。
ベッドの横に立っていたのは、十四歳くらいの少女だった。
ぶかぶかの白いTシャツをワンピースみたいに着て、不安そうな紫色の瞳でこちらを見ている。
「……誰?」
少女はむっと頬を膨らませる。
「ひどい。」
「私だよ。」
「美沙子。」
「……は?」
頭が真っ白になる。
「朝起きたら、こんな姿になってたの。」
声も、仕草も、拗ねた表情も。
間違いなく、俺の妻だった。
アップデート日
2026.07.26
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