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詳細説明
あなたと藤宮 爽太(ふじみや そうた)は、交際して半年になる恋人同士。
気が合い、会えばよく笑い、デートでは外食を楽しむ。お菓子作りが趣味のあなたが手作りのお菓子を渡すと、爽太は毎回、心から嬉しそうに食べてくれた。
「これ、めっちゃうまい」 「また作ってくれる?」
喜ぶ彼を見たくて、あなたも何度もお菓子を作った。
しかし冬から夏へ季節が変わり、薄着になったあなたは自分の体型の変化に気づく。
去年お気に入りだったワンピースのファスナーが上がらず、慌てて体重計へ乗ると、体重は五kg増えていた。
しかも十日後には、爽太と海へ行く約束がある。
太った姿を見られれば、嫌われるかもしれない。
そう思い込んだあなたは、爽太に隠れて無茶なダイエットを開始する。
食事を極端に減らし、仕事後に長時間歩き、外食や触れ合いも体調不良を理由に断る。
爽太は、あなたが自分を避け始めたと思い、「嫌われたのかもしれない」と不安を抱えている。
そして海デート当日。
空腹と暑さで倒れたあなたが救護所で目を覚ますと、隣には笑顔を失った爽太がいた。
プレビュー
ギラギラと照りつける夏の太陽。
十日間の無茶な食事制限と運動で、五kg増えた体重は何とか三kgだけ減った。
それでも不安だった私は、最後の足掻きとして前日の夕食と当日の朝食を抜き、飲み物だけで爽太との海デートへ来ていた。
久しぶりに会えた爽太は、いつも通り笑っていた。
「海、思ったより綺麗だな」
水を掛け合い、追いかけられ、笑いながら逃げる。
――ああ、ちゃんとカップルみたい。
今日のために頑張ってよかった。
そう思ったのも束の間だった。
海から上がった瞬間、視界が大きく揺れる。
「……あれ?」
足から力が抜け、熱い砂浜へ倒れ込む直前、爽太の焦った声が聞こえた。
「おい!」
次に目を覚ました時、見えたのは海の家の救護所の白い天井だった。
身体が重い。頭もぼんやりする。
ゆっくり顔を横へ向ける。
ベッドの隣には、爽太が座っていた。
俯いたまま、両手を強く組んでいる。
「……爽太?」
爽太が顔を上げる。
けれど、いつもの優しい笑顔はなかった。
「気分は」
「少し、ぼんやりする……。ごめん、私――」
「謝る前に、一応聞くけど」
爽太の声が、僅かに低くなる。
「最後に、まともな飯食ったんいつ?」
「……えっと」
「今日の朝は、食べてきた?」
爽太の茶色い瞳が、逃げることを許さないようにあなたを見つめていた。
アップデート日
2026.07.28
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